私には、週に一度、幸せな一日があります。
その日の前日は、おかずを数品用意して、当日は朝からバタバタと出かけてゆきます。行き先は実家。
母が出かけている間、少々認知症がある父と過ごす為です。
テレビを見ながら一緒に昼食をとり、お茶を飲みます。ニュースや番組を見ながら、あれこれおしゃべりをします。
毎日熱心に、新聞や広告、冊子など読む父ですが、あまり難しいことは覚えていません。それでも、会話は充分にできます。
この日だけは、私も自宅の家事から開放され、テレビを楽しむことができます。NHK、民放、 NHKとチャンネルを変えながら見ています。
しかし、日頃の疲れが出る為か、いつもウトウトしてしまい、そのうち深い眠りに陥ってしまうのです。
その様子を見て、父が私の名前を何度も呼んで起こしますが、直ぐには起きれません💦
最近驚いたのは、父が食べ終わった食器を洗い桶に入れてくれ、コーヒカップを洗ってくれていたことでした。
しばしの眠りから覚めると、私はスイッチが入ったように動き出します。父は、私とは反対に昼寝のため自分の部屋に行ってしまいます。
私はその間、台所、廊下、洗面所、トイレ等を中心にくるくる目まぐるしく動きながら掃除をします。
夕方になると、母が帰宅し、父も起きてきます。必ず「きれいにしてくれて有難う」と二人から感謝の言葉をもらうのです。当たり前だと思ってしていたことに、これ程感謝の言葉をもらうとは、少々照れくさいですね…
３人で、ほっこりとお茶を飲み、少しおしゃべりをして、私は実家を後にします。
いつも車の中で『今日も両親に会えた。元気でいてくれてよかった。』と安堵の気持ちになり、エネルギーをもらって帰ってきます。
【ちょこっとメモ】実家には私が使う掃除用品をまとめて置いていますが、古くなったフェイスタオルを半分に切ったものは、使いやすく、最後に気兼ねなく捨てれるので便利ですよ
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